ずっと好きだった。
いや、今でも好きだ。
忘れられない。
忘れる事なんてできない。
でも、その人には…
きっと…
偶然、学生の頃から好きな、忘れられない人を見かけた。
俺はその人に思いを伝えられないまま卒業した。
卒業して4年…
同窓会のハガキや連絡もきたけど、俺は仕事の関係で行けなかった。
女の人は4年もたてば、随分と変わる。
でも、その人は全然といっていいほど、変わってはいなかった。
と、思う(笑)
その人の名前は 。
「!あ〜!!」
仁 「!」
「赤西仁!?」
仁 「!!」
次の瞬間、周りの人が俺に注目した。
声でけーし…(汗)
俺の仕事とは、芸能人。
ジャニーズ事務所のKAT-TUNのA。
結構人気あんだよ(笑)
「あれ?違いました??」
仁 「…そうだけど…声でけーよ!」
「あ、ごめん…久しぶりだね!」
仁 「おう」
「同窓会でも会えなかったし…」
仁 「!仕事がさ…」
「忙しそうだもんね〜」
仁 「おかげさんで(笑)」
4年ぶりの再会。
俺達は少しぎこちなかった。
ただ、再会してわかった。
俺は今でも の事が好きだと…
仁 「お前、今、何してんの?」
「え?あ〜…ママやってるよ」
仁 「え…?」
聞き間違いじゃないだろうか…
ママやってるよ
仁 「け、結婚してんの?」
「ううん」
仁 「え?」
「その人に妊娠したって言ったらどっか行っちゃった(笑)」
仁 「…」
「あ、ごめんね、こんな話」
仁 「い、いや…」
ショックだった。
何がって、子供がいる事もそうだけど、相手が逃げたっていうのも…
俺達はそのまま別れた。
家に帰る途中、色々な事を思いながら…
ママ…
…それでも俺は が好きだ。
そう感じた。
俺はこの思いを伝えるべく、 に会う決心をした。
仁 [ もしもし?赤西だけど。今度の休みに会えない?うん、時間はまた連絡する。じゃ… ]
……
よし!!
頑張れ!俺!!
そして、その時はきた。
「仁!」
仁 「!おう」
「ごめん、遅くなって」
仁 「いや…」
俺達は軽くお茶でもと思い、喫茶店に入った。
なんて切り出したらいんだ…
俺はそればっかりが頭の中をぐるぐる回っていた。
仁 「あ…」
「!(笑)」
俺は緊張しすぎて、カップをガチャガチャしてしまった(汗)
「どしたの?(笑)」
仁 「あ、いや…(笑) … さ…俺と付き合わない?」
「…え?な、何言ってんの?」
仁 「いや、結構マジ…」
「…だって、私、子供いるし…」
仁 「…そんなの関係ない。俺はずっと が好きだ。言えずに卒業しちまって…」
「!…」
仁 「ダメか?」
「…考えさせて?」
仁 「もちろん…」
「…」
そして、俺達は別れた…
いつまでも待つ気ではいるんだけど、正直、待ってる事ができるだろうか…
俺の告白からしばらくが経った…
俺の携帯がなる。
着信:
仁 [ はい ]
[ です。仁の今度の休みに会えますか? ]
仁 [ 今度は…あ…明日ならあいてるけど? ]
[ じゃ、明日で ]
仁 [ わかった。じゃ、明日、○×でい? ]
[ うん。じゃ、明日ね… ]
仁 [ おう ]
…返事だろうな…
俺は緊張を隠しきれなかった。
そして、当日、俺は待ち合わせ場所に向かった。
仁 「…はぁ〜ダメだ…緊張する」
「!仁!」
仁 「!」
がきた。
子供と一緒に…
「遅くなってごめん」
仁 「いや…」
「この子、もうすぐ3歳になるの」
仁 「そか」
「仁のファンなんだよ(笑)」
仁 「え?」
「…返事…お願いします」
仁 「!!」
「別に結婚してとかじゃなくて…」
仁 「わかってる…ありがとう。大事にする」
「!うん…」
仁 「… …いつか結婚しような」
「仁?どうしたの?」
仁 「高校の時からずっと好きで今まで思い続けてた。幸せにする。だから…」
「ありがとう。嬉しい。私も仁が好きだった」
仁 「え?」
好きだった…
過去形??
「また好きになった(笑)」
仁 「!じゃあ…」
「私でよければ(笑)」
仁 「!! がいんだよ…」
「!ありがと…」
仁 「!」
は泣き笑いしてた(笑)
俺が と子供を幸せにする。
きっと…
きっと大丈夫…
俺のがいっぱい好きだから(笑)
完
+++ あとがき +++
仁くん、久しぶりの短編ですねぇ〜w
「きっと…」というタイトルですが、
皆さんは「きっと…」の後にどんな言葉が続きますか?
私、「きっと…大丈夫」って続くかなぁ〜と
思って、この小説書きました♪
仁姫 * '06.7.28 *
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