絆

私は学校を後にした。

もう、いい加減、うんざりだった。

……

なんであんな事、言っちゃったんだろ…

…後悔するなら言うなよ…って言ってくれるな（笑）

正直、もう限界だった。

その時、前から丸山さんが…

　「！」

丸山　「 ちゃん！あれ？学校は？」

　「…」

丸山　「？」

なぜか、丸山さんと公園でお話する事に…

丸山　「今日、天気いいから気持ちええな〜」

　「はい…」

丸山　「…なんかあった？」

　「！…」

私は今さっきあった事を丸山さんに話した。

なんで、話したのかは謎だけど、誰かに話したかったから。

丸山　「ふ〜ん…みんな ちゃんの事、好きやねんな」

　「え？」

丸山　「だって、そうやろ？みんな ちゃんの周りに集まるって」

　「…」

丸山　「好きやなかったら自然と集まらへんよ。みんなな、 ちゃんの事、大事やねん。
　　　　　上田と中丸見てたらわかるわ（笑）」

　「たっちゃんと雄ちゃん？」

丸山　「うん。アイツらはたぶん、偶然やないねん。 ちゃん見つけたら、寄ってくねん（笑）」

他から見ると、そう見えるんだ…

……

　「ありがとうございました」

丸山　「みんな、いい奴やって ちゃんが一番わかっとるやろ（笑）」

　「はい…たぶん…（笑）」

丸山　「！…笑ってた方が可愛いで！」

　「！！」

丸山　「ん？」

　「！い、いえ…じゃ、帰ります」

丸山　「うん。ほなね！」

一瞬、丸山さんが元カレに見えた…

あの笑顔…

優しさ…

まだ、未練あんのかな〜…

その日、 が家にきた。

　「よっ！」

　「よっ！」

　「みんな、ビックリしてたよ」

　「…」

　「は我慢しすぎなんだよ。嫌な事は嫌って言わないと」

　「…言ってるよ。みんなが勝手すぎんだよ。嫌って言ってるのにさ〜…」

　「…」

　「……」

　「ん？」

　「さっきさ、丸山さんに会ってさ、少し話したの」

　「うん」

　「…丸山さん、あの人に見えた…」

　「あの人って、まさか…」

　「うん…でもね、全然違うんだよ。見掛けも性格も…なんだろう…
　　　　　一瞬、あの人に見えた…まだ好きなのかな…」

　「…さ、丸山さんの事、好きなの？」

　「え？」

　「もし、あの人に似てるとかなら丸山さんに失礼だよ」

　「！好きじゃないよ…なんか暖かそうな人だなって」

　「そう、ならいいけど。…アイツら、こりてると思うから、明日からいつも通りにしなよ！」

　「…うん」

いつも通り…

あんだけ言ったら大丈夫だろ。

次の日、学校へ行くと…

亮　　「ー！」

　「！」

亮　　「今度の課題…」

　「はいはい、やればいんでしょ…」

亮　　「一緒にやろうや」

　「…え？」

亮　　「なんやねん、その間は…」

　「いや、だって…」

亮　　「大丈夫やって！とって食ったりせーへんから！（笑）」

　「！あ、当たり前でしょ！」

亮　　「お？何、照れてんねん！」

　「！照れてない！」

亮　　「（笑）ほな、またな〜」

　「…」

亮ちゃんのキャラじゃない…

いや、あれがホントの亮ちゃんなのかも…

仁　　「…お前、亮ちゃんの事、好きなの？」

　「！！仁…なんで亮ちゃん？」

仁　　「いやよいやよも好きのうち…」

　「…よく知ってたね、そんな言葉（笑）」

仁　　「バカだと思ってるだろ？」

　「なんでそうなるの…」

仁　　「…お前、好きなヤツとかいねぇ〜の？」

　「いない」

仁　　「即答かよ（笑）　…」

なんかいつもの仁じゃなかった。

いつもより真剣で…

なんかちょっと怖かった。

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* '06.5.10 *

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