絆
学園祭、当日。
私は学校へ行こうと、玄関を出たら、みんながいた。
「!!」
中丸 「おはよ!」
仁 「おう」
田口 「よく寝れた?」
聖 「よー」
上田 「おはよ」
亀 「…おはよ」
「…ぅん…おはよ」
「さ、行こうか」
みんなで学校へ行った。
広い学校内、そんな簡単に会うとは思わないけど、ドキドキしていた。
中丸 「ごめん、俺ら他でやんなきゃいけねぇ〜から」
仁 「お〜、行け行け!お前いなくても大丈夫だよ(笑)」
中丸 「!俺、いないとダメだろ!」
仁 「いいから早く行けよ!なんかあったら連絡すっから」
中丸 「!おう」
みんな、それぞれにやる事があるみたいだから、私の周りでは次々と人が変わっていった。
「ねぇ〜、私、大丈夫だよ」
聖 「!何が?」
「一人でも…」
聖 「…いいだろ。みんなお前の傍にいたいんだよ…」
「!!」
聖 「俺もちょっと行ってくる〜。和也、あと頼むな〜」
亀 「!え…あ、うん…」
「…」
和也と二人きりになって、ちょっと沈黙が続いた。
気まずい…
亀・ 「…あ… !!」
「な、なに?」
亀 「こそ…」
「…ほっぺ、痛かった?」
亀 「!かなりね…」
「そっか…でも、謝らないよ…」
亀 「うん…ごめんな…」
「ぅん…」
そして、私は一人になる事があった。
それを見ていたかのようにあの人が近づいてきた…
仁 「お前、一人で平気?」
上田 「みんな行かなきゃなんねぇ〜んだ」
「大丈夫だよ〜(笑)プラプラ回ってる」
中丸 「じゃ、終ったら食堂集合な!」
人気者のみんなはそれぞれの場所に行った。
その間、私は一人で学校内を回る事に…
女 「〜!見てってよ!」
「!うわ〜、何、これ?自分で作ったの?」
女 「うん。頑張った(笑)」
学校内を色々周り、少し休憩する事にした。
男 「!!よってかない?(笑)」
声かけてくれたのは、一つ上の先輩。
と…
丸山 「ちゃん?!」
「!丸山さん…?え?ここって…」
男 「なんだ、マル知り合い?」
丸山 「うん。どうしたん?みんなは?」
「お仕事(笑)」
丸山 「そうか(笑)ゆっくりしてき!」
「はい(笑)」
丸山さんは飲食店をやっていた。
そこにたまたま通りかかって、呼び止められた。
男 「はい、マルのおごり!」
丸山 「え?まぁ。ちゃんやからしゃあないか!」
「ありがとうございます!いただきます!」
と、その時…
男 「…」
「!!!」
男 「久しぶり〜。この学校だったんだな〜」
「…」
男 「…あん時はごめんな」
「!!…」
男 「…今、付き合ってるヤツとかいんの?」
「…」
男 「…な、学校案内してよ!」
「…いや、あの…」
私は強引に学校案内をさせられる事になった。
途中、色んな人から声をかけられた。
女 「!彼氏?」
「え?あの…」
男 「彼氏で〜す!」
「!!」
男 「彼氏?、彼氏いたの?」
「いや、あの…」
女 「雄一達、知ってんの〜?(笑)」
行く所々で、そんな声がかかる。
みんな、雄ちゃん達の知り合い。
男 「お前、友達多いのな」
「…」
男 「…あっち行こう」
「え!?ちょっと!」
私は誰もいなそうなところに引っ張られて行った…
雄ちゃん…たっちゃん…聖…淳之介…和也…仁…
…
みんなの事が頭をよぎる…
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* '06.5.18 *
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