絆

雄ちゃんがあんなに怒るなんて…

私は今まで、一度も雄ちゃんの怒ってる姿を見た事がない…

怒るんだ…

しかも私のために…

　「雄ちゃん…」

中丸　「…お前はなんでいつもそうなんだよ！嫌ならついて行くなよ！
　　　　　嫌ってハッキリ言えよ！！あんなヤツの事で、何、苦しんでんだよ！！」

　「…しょーがないじゃん…まだ好きだったんだもん…未練タラタラだったんだもん！！」

みんな　「！…」

　「もしかしたらって思うじゃ…」

中丸　「…」

　「！！雄ちゃ…ん？」

私は雄ちゃんに抱きしめられた…

抱きしめる雄ちゃんはどこか震えてた…

中丸　「…もっといいの見つけろよ…なんであんなのなんだよ…お前を泣かすようなヤツだぞ…」

　「…雄ちゃん」

私も雄ちゃんを抱きしめた。

その時…

田口　「はいはい、離れて」

中丸・ 　「！」

田口　「いつまで抱き合ってんだよ」

　「珍しい。淳之介が止めるなんて（笑）」

田口　「俺は が好きなの！好きな女が抱き合ってんの見てていい気分なわけないじゃん！」

みんな　「！」

聖　　「え、お前、 の事好きなの？」

田口　「好きだよ！告ったし！な！ ！」

　「え…あ、うん…」

上田　「告ったんだ（笑）で、 は？」

　「え？あ…」

田口　「いんだよ！俺は が好きだよって言っただけなんだから」

聖　　「それって寂しくね？」

田口　「いんだってば！振られるのわかってる返事なんて聞きたくないだろ！」

　「！…」

淳之介が本気って事がわかった。

冗談だと思ってたのに…

失礼だな…

　「あ…あの…」

仁　　「…俺も好きだ。 が…」

みんな　「！！」

　「は、はい？」

　「あはははは！みーんな の事、好きなんだよ〜」

　「いや、ちょっと待って…だって…え…なんで私？べっぴんでもないし…」

仁　　「外見どうのこうのじゃねんだよ。お前が好きなんだよ！」

　「…ごめん…ごめん…」

私はそう言うしかなかった。

だって、そんな好きとか言われても…

　「 の事、好きなのは？淳之介と、仁と、和也と、雄一？あと、亮か」

聖　　「え？雄一も？」

中丸　「え？俺？いや…」

仁　　「雄一は昔からだよな」

聖　　「え？そうなの？」

上田　「お前、知らないのかよ（笑）」

聖　　「知らねぇ〜よ！」

中丸　「俺の事はいいじゃん」

　「…私、このままがいい。誰かと付き合うとかじゃなく、このまま…」

仁　　「当たり前だろ！何、言ってんだよ」

　「！」

中丸　「いんだよ、このままで！」

上田　「 は雄一じゃねぇ〜の？」

　「え？」

中丸　「え？（嬉）」

仁　　「なんで雄一なんだよ！！」

上田　「あれ？違うの？（笑）」

　「いや、ちょっと待って…」

なんで、私が雄ちゃんの事、好きって事になってんの？？

上田　「だって、 って、いっつも雄一の傍にいんじゃん？」

　「いや、だからって…」

中丸　「…もう、いいよ、 …そんなに否定しないでくれ（泣）」

　「！あ、違うの…そんなんじゃなくて…みんな好きなの。
　　　　　いや、その、男と女としてとかじゃなくて…大事なの。
　　　　　私にはもったいないくらい…」

みんな　「…」

上田　「あ、そういや、マルも の事、好きだよ」

　「え…（嬉）」

仁　　「！お前、今、嬉しいとか思ったろ！！」

　「え…そ、そんな事ないよ…」

聖　　「 、マルちゃん好きなの！？」

　「ち、違うよ！もう、いいじゃん！！さ、行こう！」

仁　　「おい！待て！」

　「やだよ〜」

仁　　「 ！！」

いつ、何があっても必ず助けてくれる。

最高の親友。

私はこの８人の絆を強く感じる。

どこにいても怖くない。

みんなとはこれからもずっと『絆』というもので、繋がってるから…

みんな、ありがとう。

完

+++　あとがき　+++

完結です。
「絆」、なんか、無理矢理って感じもしますがｱｾｱｾ(￣_￣ i)ﾀﾗｰ
前から「絆」というタイトルで書きたいと思ってたんですが、
なかなか、内容が決まらず、決まったのが、これでしたｗ
結構、楽しく書けました。

どんな時でも駆けつけてくれる。
どんな時でも気にかけてくれる。
そんな８人の「絆」ってのが出てればいいなと思います。
文才ないので、そこまで文章で出てるかどうかわかりませんが…ｗ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(o*｡_｡)oﾍﾟｺｯ

仁姫　　　　　'06.5.22

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