別れよう…
俺は彼女にそう言い残し、去った…
ホントはそんな事言うつもりなかった。
なかったんだ…
お前じゃなきゃダメだ!
あれは2年前。
付き合ってた、すげぇ〜好きな女に別れを告げた。
なんで別れを告げたのかはわからない。
後悔のしっぱなしで2年が過ぎた…
そいつの名前は。
彼女から女友達になった。
最初はなんとなくギクシャクしてたけど、今はそうでもない。
別れを告げた時のの顔、今でも覚えてる…
意外とさっぱりしてた。
ただ、から話しかけてくる事はあんまりなかった。
聖 「!?」
「!聖!久しぶり!元気だった?」
聖 「おう。お前は?」
「元気だよ〜!」
聖 「!」
街で偶然、を見かけた俺は声をかけてた。
いつぐらいぶりだろ。
凄く久しぶりな感じがした。
そして、の左手薬指には指輪が光っていた…
聖 「それ…」
「!あ…今度、結婚すんだ…」
聖 「!そ、そう…おめでとう」
「…うん…ありがと…」
ショックだった…
俺はまだの事が好きだったから…
でも、あの時、別れを切り出したのは俺。
……
それから何日かした。
俺はの事が頭から離れない。
気付いたらに電話してた。
[ もしもし? ]
聖 [ !あ…お、俺、聖… ]
[ どうしたの? ]
聖 [ あ、いや…あ、今度、会えないかな? ]
[ え? ]
聖 [ あ…無理だよな…結婚前だもんな… ]
[ …いいよ ]
聖 [ え? ]
[ 都合のいい日、また連絡して… ]
聖 [ あ、ああ… ]
まさかOKしてくれるとは思わなかった。
俺は都合のいい日を連絡した。
そして当日…
「聖!」
聖 「!よお。いいのか?他の男と二人きりで会って」
「そんな事で怒るような人じゃないよ。だって、友達だし」
聖 「!」
友達…
胸に突き刺さった…
そう、友達なんだ…
……
しばらくブラブラし、喫茶店へと入った。
聖 「…」
「そうしたの?さっきら黙ってばっかり」
聖 「!……やり直さないか?」
「!!何言ってるの?…もう2年も前に終ってるじゃない…」
聖 「うん…でも、俺…」
「私、結婚するのよ!?…そんな事言わないで…」
聖 「…俺、が好きだ。なんであの時、別れを告げたのかわからない…
後悔の日々だった…お前じゃなきゃダメなんだ…」
「…ごめん…」
そういうとは去って行った。
…ホントにじゃなきゃダメなんだ…
…
それからしばらく俺は何も出来ないでいた。
そんな時だった。
聖 「!…?」
「…聖…」
ちょっと外に出て帰ってきた時、家の前にがいた。
大きい荷物を持って…
「…来ちゃった…責任とってよ…」
聖 「!お、おう!俺が幸せにしてやる」
「(笑)」
聖 「…」
「…ずっと聖が好きだった。他の人なんて考えられなかった…でも…」
聖 「もういい…ごめんな…」
俺はを抱きしめた。
もう絶対に離さない。
お前じゃなきゃダメだから…
完
+++ あとがき +++
聖の短編、ひっさしぶりだぁ〜!
な〜んか…同じような内容の小説だなアセアセ( ̄_ ̄ i)タラー
「俺が幸せにしてやる!」って聖って感じかな?なんて
思ってみたりして…ww
* '06.7.28 *
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