寝ても覚めてもお前だけ。
何度お前に告白しても返ってくる言葉は…
「NO」
お前が好きだ!
伝わらない想い
もう、何度、告白したんだろう…
その度に凹む…
そう、返事は「NO」…
中丸 「はぁ〜…」
仁 「何、ため息?(笑)」
中丸 「え〜?だってさ〜…」
仁 「 ?(笑)」
中丸 「うん…なんでダメなんだろう…」
仁 「…てかさ、アイツ、好きな奴とかいんじゃねぇ〜の?」
中丸 「え!?マジ?」
仁 「…聞けよ(笑)」
中丸 「だって、いたら嫌じゃん…」
仁 「…お前のことだから、冗談半分とかで言ったりしてね?」
なんていうのは赤西仁。
痛いところをズバッという。
…その通りかも。
あんまり真剣にとかって得意じゃなかったりすんだよね…
中丸 「! !」
「!!」
中丸 「あ!おい!逃げんなよ!」
「…ごめん…条件反射で…」
中丸 「なんだよ、それ…」
「いや…」
気まじい…
そんなあからさまにやられると…
凹む…
中丸 「大丈夫!取って食ったりしねぇ〜から!」
「!雄一からそんな言葉聞くとは…仁の影響?(なんでだよ! by 仁)」
中丸 「え?俺だって男だよ」
「うん?わかってるよ?」
中丸 「…」
なんだよ、この会話…
でも、そんなところも好きなんだよな〜…
「雄一?」
中丸 「!」
「間抜け面だよ?(笑)」
中丸 「!!お前な!!」
「なによ!そのまま言っただけじゃん!!」
中丸 「どこが間抜けだよ!…てかさ…俺じゃダメ?」
「ゆ、雄一?」
中丸 「!あ、わり…じゃあな!気、つけて帰れよ!襲うなよ!」
「!襲われんなよ!でしょ!てか、送ってくとかないの?」
中丸 「…お前なら大丈夫だよ(笑)」
「!ヅラ!!」
中丸 「ヅラじゃねぇ〜!」
「バイバイ!」
……
なんだこれ…
いっつもこんな調子…
なんだよ…
次の日、俺は重い足取りで学校に行った。
仁 「中丸!お前、 に何、言ったんだよ!」
中丸 「あ〜?なんも言ってねぇ〜よ!」
仁 「『雄一が仁になってく〜』って」
中丸 「…あ〜、昨日、『取って食ったりしねぇ〜よ』って言ったんだよ」
仁 「…それで俺かよ…ホントに食っちまうぞ」
中丸 「お前、やめろよ!」
仁 「いいか、中丸!冗談ぽくじゃなく、真剣に話せ!
じゃないとアイツには伝わらねぇ〜ぞ!!」
中丸 「!…」
わかってる。
そんな事、わかってるよ…
中丸 「 だ…」
今は会いたくないと思うと会ってしまう…
会いたい時に会えね〜のに…
……
中丸 「… !」
「!」
中丸 「俺、お前が好きなんだよ!好きで好きでどうにかなっちまいそう…
好きなんだよ…俺じゃダメか?俺じゃ…」
「雄一…?どうしたのよ…」
中丸 「好きなんだよ…」
「…」
は何も言わなかった。
いつものように振ってくれたらいいのに…
真剣に言ったらなんもいわねぇ〜なんて…
「…き…」
中丸 「え?」
「好き…私も…」
中丸 「 ?」
「冗談かと思ってた…いつもノリ?で言ってるのかと…」
中丸 「!…俺はお前が好きだ!」
「雄一…」
中丸 「…ごめんな。マジなんだわ」
「!雄一!好き〜!!」
中丸 「!!あ、おい…」
は俺に抱きついてきた。
俺はビックリしちまったけど、しっかりと を抱きしめた。
中丸 「俺じゃダメ?」
「雄一がいい!」
中丸 「 〜!大好き〜!」
「私も大好き〜!」
ずっと伝わらなかった想いがやっと伝わった。
大好きな 。
ぜって〜、離さねぇ〜!
わかったか!赤西!
なんで俺だよ!!(by 仁)
完
+++ あとがき +++
雄ちゃん…(*/∇\*)
最初、タイトル「俺じゃダメ?」だったんですが、
書いてるうちに、なんか違う!って思って、
「伝わらない想い」にしました。
なんだろ、雄ちゃんのってどうしても最後にオチを
求めてしまう…
いや、そんなオチてないけどね...( = =)トオイメ
仁姫 * '06.8.3 *
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