離れて行かないで…

小山くんが持ってきてくれた、バスケの雑誌。

そこに さんが大きく取り上げられていた。

記事を読んでみると…

『高校で期待されてた 。しかし、ケガでバスケができなくなる。

　高校卒業後、海外で手術をうけ、驚異の回復で復活…』

と、いったような内容…

田口　「バスケできるようになったんだ…今、 はどこに？」

小山　「○×にいるって聞いた」

○×…

会いに行っていいもんだろうか…

迷惑かな…

田口　「小山くん、 の連絡先とか知りません？」

小山　「…会ってどうする？」

田口　「えっ…」

小山　「…お前らの事は聞いたよ。もう、３年も前の事、今更、会ってどうする」

田口　「…謝りたいんです。謝って、今の俺の気持ちを伝えたい…」

小山　「…ここにいるよ。好きならもう離すな」

田口　「！！ありがとうございます！」

早速、小山くんから教えてもらった住所の場所に向った…

この時、小山くんは全部わかってて俺に教えてくれたんだと、のちにわかった。

小山くんに感謝！

田口　「ふぅ〜…」

ピンポーン…

　「は〜い？慶ちゃん？？」

田口　「！！」

『慶ちゃん』？？小山くん？？

　「自分で開けたらいいのに（笑）　！！」

田口　「…」

　「淳之介…」

田口　「…久しぶり…」

　「ぅん…は、入って…」

田口　「うん…」

俺は何がどうなってるのか、わからなかった…

なんで が小山くんと…？

田口　「あ、あの…」

　「お茶でいい？」

田口　「あ、うん」

何を話せばいんだ…

聞きたい事もあるし…

田口　「あ、 …」

　「ん？」

田口　「あの…ごめん…俺、ずっと謝れないでいて…

　　　　　卒業してってから家まで行ったんだけど、いなくて…

　　　　　でもずっと謝りたくて…」

　「…」

田口　「毎日、 が去って行く夢で起こされるんだ…俺、 が好きなんだ」

　「…今ね、慶ちゃんと付き合ってるんだ。あの時から…」

田口　「！！」

　「…悔しくてさ…情けなくてさ…そんな時、慶ちゃんがずっといてくれたの」

田口　「…そっか…でもさ、俺、 が好きなんだよ…あん時、なんか寂しくて、

　　　　　もしかしたら俺の事、好きじゃないのかもって…それで…」

　「…好きだったよ…凄い好きだった。バスケ部に勧誘したのだって、ずっと気になってたから…」

田口　「！！もっかいやり直そう…俺から離れて行かないで…」

　「…無理だよ。慶ちゃんを裏切れない…」

その時だった…

小山　「…行けよ…」

　「慶ちゃん…」

小山　「お前、田口の事、好きだろ」

　「…」

小山　「あの時の事も許してるんだろう？だったら、戻れよ」

　「でも、慶ちゃん…」

小山　「俺は大丈夫だよ。結構モテるんだよ？（笑）」

　「…」

小山　「ほら…用意して」

　「…ごめん、今まで本当にありがとう…」

小山　「ん…」

俺と は小山くんちを後にした…

小山くん…ありがと

小山　「… 」

　「淳之介…ありがと」

田口　「！ …もう、離れて行かないでくれよ…」

　「ぅん…」

田口　「それと、ホントにごめん…」

　「…もういいよ…」

田口　「…ありがとう」

もう、離さない…

俺のところに戻ってきてくれた…

もう、あんな思いは嫌だ…

離れて行かないで…

完

＋＋＋ あとがき ＋＋＋

なんか無理矢理終わらせた感じ(￣∀￣;)汗
しかも、慶ちゃん出しちゃったｗｗ
内容も展開早すぎだし、わけわかんない…。
う〜ん、もうちょっと上手い具合にいくはずだったのに _|￣|○ｶﾞｯｸﾘ･･

仁姫　　　　'05.8.26

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