会いたい…

会いたい…

それだけを望みます…

会いたい

俺の彼女、。

お互いの仕事が忙しくてなかなか会えない。

１ヶ月近く会えないとかしょっちゅう。

でも、は必ず毎日、俺の携帯にメールをくれる。

　　　　　頑張って！

と、一言。

これが嬉しかったりする。

てか、アイツ、自分の誕生日近づいてんのわかってんのかな？

俺はの誕生日は何があってもの元へと行こうと思ってた。

だって、やっぱり好きな女の誕生日は一緒に祝ってやりたい。

しかし、そうも言ってられなかった。

なんつう忙しさだ…

こんなんで大丈夫か…？

中丸　「最近、忙しくね？」

上田　「忙しい…ま、ありがたい事だけどな」

中丸　「まぁな！な〜、今日、仕事終わったら飯いかね？」

上田　「おう、いいよ！」

そして、仕事が終わり、中丸と飯を食いに行った。

中丸　「もうすぐの誕生日じゃね？」

上田　「！そうなんだよ…」

中丸　「お前ら、相変わらずなのか？」

上田　「…相変わらずです…」

中丸とは同じ学校で、の事も知ってる。

実はは中丸の友達だったんだ。

学生の頃、みんなの誕生日にはお祝いをしてたから中丸もの誕生日を知ってる。

中丸　「どうすんの？」

上田　「どうするも、アイツ、自分の誕生日すら忘れてんじゃね？」

中丸　「あ〜…ありうる…」

上田　「てか、俺らも忙しいからな…なんとか時間は作ろうとは思うけど…」

中丸　「お前さ、このままでいいの？」

上田　「え？」

中丸　「会えない時は何ヶ月も会えねぇ〜なんて」

上田　「…しょうがねぇ〜じゃん…しょうがねぇ〜んだよ…」

中丸　「…一回くらい、自分の気持ちを素直に言ってもいんじゃねぇ〜の？」

上田　「…」

中丸の言う通りかもしれない。

俺はに素直な気持ちを伝えた事がない。

会いたい…

この言葉、一度も言った事ないかも。

そして、の誕生日当日。

やっぱり朝から仕事がびっちり入っていて、終わるのか？って感じだった。

でも、俺はなんとか終わらせ、の元へと向かった。

ピンポーン…

　「はい…」

上田　「俺…」

　「！」

俺はの家に行った。

チャイムを押すと、が出てきた。

　「竜也…」

上田　「…俺、お前に言いたい事がある…」

　「…」

上田　「会いたい…会いたい…」

　「！」

上田　「…が好きです…」

　「！！」

上田　「何もしなくていい。何も望まない。でも、ただ一つだけ、望むとしたら…
　　　　　会いたい…会いたいんだ…」

　「…竜也…」

上田　「…誕生日おめでとう」

　「！！…今日…だっけ…？」

上田　「やっぱり忘れてた（笑）」

　「！（笑）」

上田　「…」

　「！竜也…」

上田　「好きだ」

俺はを抱きしめ、そう言った。

そして、の家に上がり込み、誕生日を祝った。

上田　「ちょくちょく会いにくるわ」

　「え？」

上田　「会いたいから」

　「…ぅん。でも無理しないで」

上田　「無理するよ。会いたいから」

　「竜也…」

上田　「はい、プレゼント」

　「！ありがと…開けていい？」

上田　「うん」

　「これ…」

上田　「お揃い！」

　「！ありがと…嬉しい…」

俺は誕生日プレゼントにお揃いのリングを渡した。

特に意味はないけど、なんとなく繋がってるかな〜って気になるから（笑）

今日の誕生日をさかいに、俺はに会いに行くようにした。

やっぱり、好きな女とはいつでも会いたいから…

完

+++ あとがき +++

だいぶ遅くなりました。
10月31日、和姫ちゃんの誕生日！
和姫ちゃんにへの誕生日小説♪書いてみました。
なんか、和姫の日常とダブらせて書いた感じｗ

遅くなりました(o*｡_｡)oﾍﾟｺｯ
お誕生日おめでと〜♪

仁姫　　　　'06.11.17

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