これといって想い出という想い出はないけど

ひとつだけ、忘れられない想い出…人がいる…

そう、俺の愛する人…

いや…愛してた人…

今、どうしてる？

想い出の人

…

俺達の出会いは高校の合格発表の時。

殆どの人が友達ときてるなか、彼女は一人できていた。

てか、注目の的だった。

スタイルよくて、背筋もピンと伸びて、中３のくせして可愛いというより

キレイ系の美人だった。

彼女が合格したかは、わからなかった。

無表情だったから…

その時、俺は彼女と目が合った…ような気がした。

中丸　「？どした？」

上田　「！いや…」

４月、俺は入学式で彼女の姿を見る。

なんだか嬉しかった。

　「 〜！」

　「！！」

って言うんだ…

　「何組だった〜？」

　「３組〜！」

　「え〜！！私、７組だよ〜！」

　「えっ…随分離れたね…」

　「ね〜（泣）」

　「大丈夫！うちらの友情は変わらないから！」

　「ホントだよ〜？」

　「 のが心配だよ（笑）」

　「え〜！私は についてくわ！」

３組〜？　俺、７組じゃん（泣）

あれ？中丸、３組だったような…

中丸　「上田！クラス離れたな」

上田　「お前さ、 という子と仲良くなるのだ！」

中丸　「はぁ？誰だ？それ…」

俺は中丸に託した！（何をだ！）

学校中でも注目されてた。

学年が上の人達もよく１年の教室にきていた…

すげぇ〜な…

でも目立つもんな。

　「あ〜…みんな 狙いかな？行けないじゃん…」

上田　「！俺も３組に友達いるんだけど、あれじゃ〜な…」

　「そっか〜、お互い大変だね（笑）」

それ以来、俺と は仲良くなった。

そして…

　「上田っち、一緒に帰らない？ 、紹介したい！」

上田　「！ああ」

俺ら４人（俺、中丸、 、 ）は一緒に帰る事に…

　「 〜！！」

　「はぁ〜…中丸、平気？」

中丸　「なんとか…しかし、すげぇ〜な」

　「 、おまたせ…」

　「毎日、ご苦労様。大変だね」

　「ホントに…なんで毎日あんないっぱいいるんだろう？」

俺達は目が点になった…

鈍感？なのか…？

　「…あ、同じクラスの上田くん。で、私の親友の 」

上田　「上田竜也です」

　「よろしく！」

上田　「あ、俺の親友、中丸。で、同じクラスの さん」

中丸　「よろしくね！」

　「よろしく！」

　「中丸と友達なんだ？」

上田　「うん。中学一緒」

俺達は４人でつるむようになった…

夏休みは海に行ったり、プールに行ったり…

４人で遊びまくった。

あ〜、みんなの視線が痛いって中丸は泣いてたけど（笑）

２年にあがって、俺だけクラスが離れた（泣）

そんな時、中丸が に告白したと噂が流れた…

中丸が に告白？？

えっ？マジ？

でも、俺、そんな事、一言も聞いてない…

中丸　「バレてら（笑）」

上田　「マジだったのか」

中丸　「うん。わりぃ〜な…」

上田　「なんで謝るんだよ」

中丸　「だってお前も好きだろ？」

上田　「！！」

中丸　「たぶん、入学式の時から…」

上田　「…」

中丸　「ほら、俺ら、あんま学校にこれなくなりそうじゃん？」

そうだった…

俺と中丸はジャニーズ事務所に所属してる。

ジュニア内でKAT-TUNというグループが結成される事になってる。

俺は屋上に行くようになった…

　「！上田っち…」

上田　「！珍しいじゃん」

　「うん…」

聞いてもいいもんなのか…

中丸の事…

　「…学校あんまこれなくなるって…」

上田　「中丸に聞いたの？」

　「うん…」

上田　「俺達、ジャニーズ事務所にいてさ。

　　　　　今度、グループ組める事になってさ…」

　「うん…」

上田　「あ、あのさ…中丸、告ったって…」

　「！！う、うん…」

上田　「…」

　「上田が好きなの承知で告白したって…」

上田　「えっ…」

　「私さ、上田の事、好きなんだ…覚えてる？

　　　　　合格発表の時、一瞬だけど、目が合ったの…」

上田　「！！」

覚えてるも何も、あの時から俺は の事が気になってた…

上田　「俺も が好きだ…」

　「！！」

俺達は付き合う事になった…

でも、それと同時に忙しくなった…

　「こないね、二人…」

　「そうだね…」

　「…ちゃんと会ってる？」

　「…メールくらいかな」

　「そっか…」

中丸　「お前、 と会ってるか？」

上田　「会ってねぇ〜…会いてぇ〜…」

中丸　「…会いに行けよ。今日な！」

上田　「！！」

俺は に会いに行った。

これからはなるべく会いに行こうと決めた…

　「！！竜也…」

上田　「 …会いたかった…ごめんな。なかなか会いにこれなくて…」

　「ううん…会いたかったよ。竜也…」

俺は を抱きしめ、キスをした…

何度も何度も、愛を確かめるようにキスをした…

上田　「ごめんな、なかなか会えなくて…学校に行ければいんだけど…」

　「ううん…テレビとか雑誌で会える…」

上田　「 …」

　「芸能人の上田竜也…に、だけど…」

上田　「…ごめん」

　「でもね！本当の竜也を知ってるのは私だけって嬉しくなる（笑）」

上田　「…愛してるよ…」

　「うん…私も…」

でも、長くは続かなかった…

やっぱり、会いたい時に会えない…

傍にいたい時にいてやれない…

それが一番の原因だったと思う…

毎日のようにきてたメールも返せない日が何日もあったり…

そのうち気を遣ってるのか からのメールは途絶えた…

メールはちゃんとくるけど、それは俺がメールした時…

会いに行こうと思っても会いに行けず…

そんな時、 からのメール…

−−−−−−−

[件名]

[本文]

今日、会いたい

何時でもいいから待ってる

−−−−−−−

…

俺は　＊　わかった　＊　とメールした…

なんとなく察しはついた…

別れ…

だよな…

はぁ〜…

中丸　「？どした？」

上田　「！いや…」

中丸　「上手くいってないのか？」

なんつうカンの鋭いヤツだ…

いや、誰でもわかるか（笑）

上田　「なかなか会えねぇ〜…」

中丸　「そか…」

中丸はそれ以上、何も言わなかったし、聞かなかった…

俺は仕事を終え、 の家まで行った…

上田　「よっ！」

　「ぅん…ごめんね、忙しいのに…」

上田　「いや…」

沈黙が続いた…

この沈黙ってなんかやだな…

　「…ごめん…もう限界かも…」

上田　「…」

　「ごめん…ごめん…」

上田　「 …」

　「…大好きなの…愛してるの…ずっと傍にいたいの…

　　　　　支えていたいの…触れていたいの…

　　　　　でもね…竜也がいないの…」

俺は必死で涙をこらえながら言う を抱きしめた…

その瞬間、俺の腕の中で は泣いた…

上田　「ごめん…辛い思いさせて…ごめんなぁ〜…」

　「…」

上田　「でもな、 、これだけは言わせて…愛してるよ…

　　　　　俺は、 を愛してる…これからもずっと…

　　　　　でも には幸せになって欲しいから…だから…」

−　終わりにしよう…　−

　「竜也…やだよ…竜也〜…」

上田　「…」

俺は を思い切り抱きしめた…

そして何度も口付けた…

の感触を忘れないために…

忘れたくない…この肌も唇も…

も…

忘れて欲しくない…俺を…

上田　「 …愛してるよ…」

それから月日は流れた…

俺達は忙しくなってきたから学校へは行けず、テストだけを受けに学校へ行った。

当然…みんなと会えるわけでもなく、俺と中丸の二人だけ…

そんな調子で無事に卒業する事もできた…

あの別れから、 には卒業式の時に会ったきり…

すげぇ〜キレイになってて、学校ではファンクラブまで存在していたという…

ま、あいつの事だろうから気付いてないと思うけど（笑）

そんな俺の淡い高校時代…

の存在がデカすぎていまだに忘れられないでいる…

勿論、あれから彼女も作ってない…

てか、 以外に好きになれないっつうか（笑）

未練タラタラだな（笑）

とはちょくちょく連絡取ってる。

どうやら、あいつは亀梨に夢中らしい（笑）

＊　 はあれから誰とも付き合ってないよ。

　　　告白は毎日のようにされてたんだけどね（笑）　＊

と、 からの伝言…

？元気にしてますか？

今度会った時、また恋に落ちる予感がした…

想い出の人

完

------　あとがき　------

う〜ん…満足（爆）
思い合うっていいなぁ〜（謎）
これはスラスラかけた♪

仁姫　　　　　　　'05.7.15

　OR　
クリックお願いします。もちろん両方クリック大歓迎です！
作品については作品名も記入して頂けると嬉しいデス
感想なんかもくれると大喜びます♪