いつも、俺の視界に入ってくる…

なにかと文句を言ってくる…

苦手だ…

天　敵

俺とは正反対。

常にハイテンション…

あのテンションでこられると疲れる…

。

俺の天敵…

　「おはよ〜！」

上田　「…」

　「上田！今日も元気？」

上田　「…」

　「…なんか喋ろうよ」

上田　「…」

俺はだんまりを続けた。

だって、疲れるんだもん…

　「なんで、喋らないのさ」

上田　「！！　…あのテンションにはついていけない…」

　「あの子ね、照れ屋なの（笑）あ〜でもしないと、話しできないんだよ（笑）」

上田　「！！」

意外だった。

が言うには、学校を出ると凄い静かだとか…

俺はある日、そんな を見かけた…

上田　「あ…」

　「…」

俺は声をかけようかどうか迷った…

迷った末に声をかけてた…

上田　「 …」

　「！！上田…珍しいね、こんなとこで会うなんて」

上田　「ああ…何してんの？」

　「ボーッと…」

上田　「…なんか、いつもと違う…」

　「…いつもの私は違う私かな（笑）」

上田　「え？」

　「あ〜でもしてないと喋れない」

上田　「…」

俺はいつもと全然違う を見た。

なんか意外で調子狂う…

可愛いじゃん…

いや、可愛いんだよ（笑）

結構モテるし。

…喋らなければな…（笑）

その が好きってヤツもいるけど、俺はこっちの が好きだな…

好き？

好きなのか…？

次の日、いつもの に戻ってた（笑）

なんであんなにテンションあげられるんだろう…

　「！おはよ〜！！」

上田　「…おはよ」

　「挨拶、してくれた〜！！」

上田　「…お前、あっちのがいいよ…」

　「！　…上田〜！相変わらず、男前だね！！」

上田　「…」

何かに怯えてるのか？

てか、何でそんな目をするんだ…

すがるような目を…

なんで、自分隠してまで明るくできるんだよ…

ある日、俺は、ある事を聞いてしまった。

　　　　時々、 のテンションについて行けないよね…

　　　　　あ〜、わかる！なんでいつもあんなテンション高いんだろうね…

　　　　ウザイ時あるよね（笑）

　　　　　そうそう（笑）

・・・・・・

女ってこえ〜な…

表には出さないで陰で言うんだもんな…

俺はそんな が気になってしょうがなかった。

でも、正直、俺もうんざりしてたところがあったから…

俺もあのテンションにはついていけなかったから…

でも気になる…

帰り、 を見かけたけど、帰り道が同じだから、距離をとって歩く事にした。

後ろ姿の はどこか寂しそうだった。

その時、俺は何を思ったのか、 に叫んでた。

上田　「 ！！」

　「！」

上田　「…お前、なんで自分隠すんだよ！まんまのお前でいいじゃん！」

　「上田？？」

上田　「たしかに、明るいのはいいよ。でも無駄にテンション高いと…
　　　　　ウザイんだよ！ついていけないんだよ！」

　「…そんな事、わかってるよ…そんな事、上田に言われなくたってわかってるよ！
　　　　　でも…でも、こうでもしないと…」

上田　「…」

　「上…田？」

俺は のところまで走り、抱きしめていた…

なんでか、わからない…

わからないけど、抱きしめたかった…

　「なに？どうしたの？」

上田　「…もう、いいじゃん…俺がいるよ…だから、無理にテンションあげなくたっていいよ…」

　「…」

俺は自分で何を言ってるのかわからなかった。

なんで、 にこんな事、言ってるんだろう…

なんて思いながらも、次々と言葉がでてくる。

上田　「何も、恐がる事ないよ。俺がずっと傍にいるから…」

そう、俺は の事が好きになってた。

あんだけ、関わりたくないと思ってたのに…

あんだけ…

の、時々見せる、寂しそうな顔を見たら、ほっとけなかった。

上田　「好きだ…」

　「！！ありがとう…」

俺達は付き合うことになったが…

　「上田〜！！おっはよ〜！今日も元気にいこ〜！」

上田　「…」

やっぱり疲れる…

でも、前とは違う。

それもなんだか愛おしく思える。

　「喋ってよ！」

上田　「…おはょ…」

もう少しテンション下げようよ（笑）

付き合う事になってても　天敵　かも…（笑）

完

+++　あとがき　+++

はぁ〜…どうなんでしょう？（笑）
書いててようわからんようになりました(￣∀￣;)汗
無駄にテンション高い人っているよね…ｗｗ

仁姫　　　　　　'05.11.9

　OR　
クリックお願いします。もちろん両方クリック大歓迎です！
作品については作品名も記入して頂けると嬉しいデス
感想なんかもくれると大喜びます♪