竜也「、今日出かけるから。」
「あー、行ってらっしゃいー。」
竜也「うん、行ってきます。。。って、違う！！」
パソコンをいじりながら適当に返事してたら、竜也に怒られた。
「は？なに？出かけるんでしょ？」
竜也「そう。一緒にだよ。だから、早く用意して。」
「わ、わかった。。。」
言われるがままに出かける用意してたら、竜也がリビングから
竜也「可愛いカッコしろよー。ジーンズ禁止。」
うぞ！！
今年流行のスキニーデニムの出番が…号(┳◇┳)泣
でも、こういうとき、竜也の言うことは絶対なんだよね…。
だから今まで見せたことがない、お嬢様ワンピ着てみた。
あり得ないくらいお上品に着こなせた（爆
竜也「、車出してる。終わったら降りてきて。」
「あー、うん。」
たぶん、待ちくたびれたんだろう…。
実際、出かけるって言ってから１時間くらい経ってるし。
結局、そこからさらに３０分（汗
外に出ると、竜也は車の中で待ちくたびれた様子だった。
「お待たせー。」
竜也「すげー遅・・・・すぎ……」
さすがに驚いた様子でｗ
ってか、自分だってこんなになるとは思わなかったしｗ
「どした？」
竜也「い、いや…。可愛すぎて、じゃないような気がして。」
「ひど！って、うちもなんだよねｗ」
竜也「ぷっｗ じゃ、いきますかー。」
そう言って、竜也は車を走らせた。
どこに行くのか、何度聞いても教えてくれなかった。
高速乗ってから何となく想像がついてたんだけど…横浜まで来た。
竜也がこんなふうに遠出をするのは珍しい。
なんだろ…ただの買い物ってわけでもなさそうだし。
何故か、竜也は八景島に。
「なんでここ・・・？」
竜也「水族館、嫌いだっけ？」
いや、スキだけど…
つきあって２年、竜也がわからないのは相変わらずです（汗
手をつなぎながら色々見ているうちに、そんなのはどうでも良いくらい楽しくて、
すっかり忘れてはしゃぎまくった。
竜也も、一緒になって楽しそうにしてた。
かなりの時間を水族館に費やし、そろそろ疲れてきたかな…って頃、
竜也「そろそろいこっか。」
「え？うん…」
竜也がまた車を走らせ、すぐ近くのホテルへ。
え…？なに…？
案内されたのは40階のスイートルーム。
そこに映しだされたのは、窓一面に広がる綺麗な夜景と、
部屋に用意されたケーキとシャンパン…
竜也「驚いた？」
ニヤッとわらった竜也。
呆然としている私を椅子に座らせながら、竜也は続けて言った。
竜也「ホントは、ちゃんと誕生日にお祝いしてあげたかったんだけどね。」
「あ…」
そうだ、私の誕生日。
仕事でなんにもしなかったんだっけ。
一週間かそのくらい前の話なのに、もうすっかり忘れてた。
竜也「、誕生日おめでとう。」
「竜也…」
竜也「もー、何で泣くかなぁ。折角、今日は可愛いのに。」
「！！今日はって！」
竜也「あー、ごめん。いつも以上に可愛いよｗ」
グラスにシャンパンを注いで、乾杯！！
竜也「、誕生日おめでとう。」
「ありがと。」
差し出された、小さな箱。
ゆ、ゆびわ！！！！ と思って期待したのに。
中から出てきたのは、一枚の紙切れ。
婚姻届って書いてある薄っぺらい紙切れだった…
こ、婚姻届！？
よく見ると、竜也の署名、押印までされてる婚姻届だった。
「たっ、た、た…。ちょ、こ、こ、こ…ええ！？」
竜也「、日本語言って（爆」
言えないよ、日本語…。
竜也「それと、コレも俺からのプレゼント。」
小さな石がきらりと光る指輪。
もう、私の目にはぼやけて上手く見えてないけど、
指輪の内側には、竜也からのメッセージ。
『WITH YOU』
竜也「泣くなってば。今日はサプライズしたかったんだよね。
勢いがないと、俺もちょっと恥ずかしかったし。」
椅子から立ち上がり、照れくさそうに笑いながら、私を力一杯抱きしめてくれた竜也。
大好きだよ。誰よりも。ホントに。愛してる。
言葉に出来ないこの想い、全身で受け止めてね。
竜也、人生で最高の誕生日を、ありがとう。