絆
があんなに取り乱すなんて…
今までそんな事、なかったのに…
俺、中丸雄一。
たぶん、 と一番関わってって変だけど、多いと思う。
小さいながらに俺は の面倒を見てた。
関わらないで
なんで、あんな事を…
最近、いつもの じゃないし…
全然、目、合わせてくれねぇ〜し…
中丸 「 ちゃ〜ん…」
「!なに!?気持ち悪い…」
中丸 「気持ち悪いって… が相手してくれない…(泣)」
「…」
中丸 「お前、なんか知らない?」
「雄一… の事、守ってね」
中丸 「?」
が言ってる事は後からわかった。
がずっと苦しんでたなんて…
中丸 「 〜♪」
「!…」
中丸 「いい店、見つけたんだよ!一緒にいかね?」
「…」
中丸 「…お前、いい加減にしろよ!何が気に食わないかしらねぇ〜けどよ!」
「!…ごめん」
中丸 「!…」
何やってんだよ…
アイツ…どんどん笑わなくなってるな…
そんな事をよそに、今、学園祭の準備が着々と行われている。
今年の学祭はいつもの学祭とはちょっと違う。
めんどくせ〜な〜…
* * *
俺、赤西仁。
今、学祭の準備、頑張ってま〜す!
?
アイツ、最近、おかしいよな。
え?知らねぇ〜よ。あんなヤツ…
俺と は元々、合わないんだよ。
昔なんてケンカばっか。
ここ最近は結構、仲良くやってるけど…
亮 「赤西…」
仁 「!」
亮 「 、笑わなくなったな」
仁 「!あ〜…」
亮 「なんやねん!その気の抜けた返事は!」
仁 「気の抜けたって…」
亮 「お前が一番心配しとるんやろ?」
仁 「!…」
亮 「 、学祭、楽しみにしとったのにな」
仁 「…アイツの中で何が起こってるんだろうな…」
亮 「…うん」
が一番信頼してんのは雄一…
昔っから雄一の傍、離れなかったもんな…
仁 「! !」
亮 「!」
「!…」
仁 「帰んの?」
「うん。じゃあね…」
仁 「おい!」
「…」
仁 「…みんな心配してんだぞ」
「…」
仁 「 !!」
亮 「…」
俺達を振り切るように は帰って行った…
なんだよ…
仁 「な〜!アイツ何!?なんなの!?」
亮 「…」
帰り、俺はみんなと一緒になった。
仁 「!おう」
中丸 「…」
仁 「どした?」
上田 「コイツ、また、 にやったんだと」
仁 「何を?」
聖 「女…」
仁 「!おまっ!ふざけんな!!」
亀 「…」
仁 「また、同じ事やったのか!?なー!おい!」
亀 「…うん…」
仁 「こ…のやろぉー!!」
中丸 「仁!!」
仁 「!なんで止めんだよ!コイツ、一発殴んね〜とわかんねぇ〜んだよ!!
の話し聞いたろ?わかってやったのかよ!!」
亀 「…」
仁 「なんとか言えよ!!」
亀 「…俺…俺、 が好きなんだよ!」
みんな 「!」
仁 「だからなんだよ…好きなら何してもいいのかよ!!」
亀 「…殴られたよ、 に。付きまとわれてる女に、一回寝たからって彼女づらすんなって言ったら…」
仁 「…コイツ、なんもわかってねぇ〜じゃん…それでよく、好きとか言ってられんな!」
亀 「…お前はどうなんだよ。お前だって の事、好きだろ!」
仁 「!…」
亀 「お前、なんかわかってんのかよ!偉そうな事、言いやがって…」
仁 「…」
俺?
俺は の何を知ってる?
……
なんもしらねぇ〜じゃん…
俺はみんなを振り切り、帰った…
ちきしょー…
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* '06.5.15 *
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