絆
私はみんなに素っ気ない態度をとり続けた…
なんで…?
それは…
学祭にあの人がくるというのを小耳にはさんだから…
同姓同名かもしれない。
でも、もしかしたら…
なんて思うと、いつも通りにしてる方が辛かった。
もうかれこれ4年は経ってるから、変わってると思うし、気にしなきゃいんだけど…
ホント、みんなには申し訳ない事してる…
と、その時…
男 「? ! ?」
「? !!」
男 「 だよな?」
「…」
あの人だった…
なんでここに…
「あの…」
男 「久しぶり」
「…」
男 「! !?」
私はその場を走り去った…
なんで…
なんでここに…
身体が震える…
* * *
「 知らない?」
仁 「今日は見てねぇ〜けど」
「サボリかな〜」
仁 「携帯鳴らしたか?」
「でないんだよ〜。どうしたんだろ…」
中丸 「仁! !」
仁・ 「!」
中丸 「 の元カレ、学祭くるって…」
仁・ 「!!」
仁 「なんでそんな事、知ってんだよ」
中丸 「同じ学部の人が言ってた。その人、そいつと付き合ってたみたいで、 の事も知ってた」
「…」
中丸 「! !俺が行く…」
「!」
仁 「俺も行く!」
「仁…雄一に任せよ」
仁 「!…」
* * *
なんでまた元カレが、うちの学祭なんかに…
を苦しめてんのって元カレだろ…?
俺は が心配で家まで行った。
中丸 「 ーー!!」
……
いないのか…?
中丸 「 !!」
「…」
中丸 「! …おま…」
「なに…?」
中丸 「!」
完全に目が死んでた。
こんな は初めてだった…
中丸 「… 、あのな…」
「…」
中丸 「…」
「!」
俺は を抱きしめた。
俺に出来る最大限の事…
俺には抱きしめる事しか出来なかった。
中丸 「…どうしたら を救える?どうしたら元の に戻せる? の笑顔が見たい…」
「…」
中丸 「みんな心配してんだよ…和也だって、反省してる。
仁なんてすげー剣幕で和也の事、怒鳴ったんだぜ…」
「…」
中丸 「… …」
すると、何から開放されたかのように、 が崩れ落ちた…
「…雄ちゃん…」
中丸 「 …」
「ごめんね…ごめんね…」
中丸 「…」
はそれ以上、何も言わなかった…
中丸 「 …俺達は の味方だ。何があっても… の傍にいるから…」
「…」
それから はしばらく学校を休んだ。
あんな状態じゃな…
* * *
……
みんなに迷惑をかけた…
でも、こうする事しか出来なかった。
物事をハッキリ言えない自分が情けない。
私が我慢してればいい事だと思ってた。
でも、一番情けないのは、まだあの人を好きでいる自分だった。
そして、学祭の日を迎えた…
----------
* '06.5.16 *
OR
クリックお願いします。もちろん両方クリック大歓迎です!
作品については作品名も記入して頂けると嬉しいデス
感想なんかもくれると大喜びます♪
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||