私が貴方で、貴方が私で
あ…そういや俺、帰り…
めんどくせー!
男 「!」
「!」
男 「悪いな…」
「ううん…」
……
気持ちわり〜!(笑)
俺、『ううん』とか言ってる(笑)
男 「あ、あのさ、俺、が好きなんだ。だから、もしよければ…」
「!あ…ごめんなさい。私、好きな人が…」
男 「!…そっか…あの、好きな人、聞いてもいい?」
「!…亀梨和也…」
男 「!亀梨ってジャニーズの?」
「うん」
男 「…芸能人が好きなの?」
「うん」
男 「…おかしくない?」
「なにが?」
男 「好きな人が芸能人なんて…」
「そお?貴方よりはいいと思うけど?」
男 「!!」
「じゃ…」
やべ…
なんかカチンときて、言っちまった…
だって、わかてるけど、芸能人が本当に好きだって人もいると思うから…
* * *
なんでできないんだろ…
いっつも同じところで間違える…
聖 「…ごめんな…」
亀 「!」
聖 「亀はもう何年もこの仕事やってるのに対して、ちゃんはまだ何ヶ月だもんな…
一生懸命頑張ってんのに…」
亀 「いえ…」
聖 「頑張れとしか言えないけど…」
亀 「頑張ります!」
頑張ります。
みんなのためにも、亀ちゃんのためにも…
私はその日から今まで以上に練習した。
亀 「!できた〜!やった〜!!」
やっとできた。
これでみんなと合わせられる…
ふぅ〜…
私は横たわり眠ってしまったらしい。
仁 「ちゃ〜ん…!!ちゃん!!」
亀 「…」
仁 「おい!どうしたんだよ!」
亀 「…!仁くん…?」
仁 「!よかった〜!ビックリさせんなよ…」
亀 「え?」
仁 「また倒れたのかと思った…」
亀 「あ…ごめん…てかね!できたの!!振り付け!
ずっとできなかったところが!!」
仁 「!マジ?すげーじゃん!!」
亀 「うん!」
仁 「!」
私はできた事の喜びを仁くんにぶつけた。
仁くんも凄く喜んでくれた。
よかったよ〜(泣)
そして、コンサートのリハーサルで私は出来なかった振り付けを
みんなに合わせて出来た…
亀 「…できた…」
聖 「おお!出来たじゃん!!すげー!」
亀 「うん!」
これでコンサートはバッチリだ…
私は亀ちゃんにメールを打った。
* * *
受信メール
ちゃん
[ 本文 ]
出来なかった振りが出来ました!
よかった〜…
これでコンサート大丈夫だ…
亀ちゃん見にくる人いっぱいいますもんね!
……
ちゃん…
俺のためにすげ〜頑張ってる。
ありがたい。
ありがとう…
「あ〜!やっぱり俺、ちゃん好きだ!」
俺は部屋でそう叫んだ。
好き…
好きだ…
戻ったら、気持ちを伝えたい。
俺は心からそう思った。
そして、コンサートの日はちゃくちゃくと近づいていた。
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* '06.7.26 *
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